消耗しないために看護師ができること    ー働き方を見つめなおすヒントー

「このままでは無理だ」と思った瞬間がありました。

どうしても医療的看護を優先しなければならないことが多く、生活面での看護ケアが疎かになってしまう場面がありました。

何日も入浴できない患者さん。

洗髪を希望されたのに、その日のうちにできなかった。

枕には、抜け落ちた大量の髪の毛。

点滴の自己抜去や便失禁が続く。

リネンを何度も替えても、血液や汚染物が残ってしまうことがあった。

忙しさは、言い訳にも、免罪符にもなる。

でも

これらの光景が見慣れえてしまうのは異常なことだと思いました。

患者さんに尽くしたケアはたくさん浮かぶのに

目の前の業務を回すだけで精一杯。

理想としていた看護とは、あまりにもかけ離れていました。

申し訳なさと無力感が積み重なり、

気づけば自分自身も限界に近づいていました。

理由もなく涙が出る。

散財や暴飲暴食。

余裕がなくなり、相手に対して理不尽な態度をとってしまうこともありました。

「こんな自分になりたかったわけじゃない」

消耗は、仕事だけでなく

自分の人格まで削っていくのだと感じました。

転職は怖かった

もちろん迷いはありました。

このキャリアを手放して本当にいいのか。

また同じような環境だったらどうしよう。

不安は山ほどありました。

そんなとき、ふと思いました。

「ここで変えなければ、一生このままだ」

転職することよりも、

今の状態が続く未来のほうが怖いと感じました。

もし次も合わなければ、また選び直せばいい。

私は雇われる立場だけれど、

選ぶ権利も、意見を言う権利もある。

そう考えたとき、少しだけ心が軽くなりました。

環境が変わると、看護も変わった

転職エージェントを利用し、数ヶ月かけて職場を探しました。

最終的に選んだのはクリニック、満床でも19床の小規模な病棟。

急性期のような慌ただしさはありません。

もちろん夜勤もあり、1人夜勤の大変さもありました。

それでも、以前とは明らかに違いました。

一人ひとりと向き合う時間がある。

希望に沿った最期を支えることができる。

“回す看護”ではなく、“向き合う看護”ができる。

環境が変わると、

同じ看護師という仕事でもこんなに違うのかと実感しました。

あなたは、どうしますか。

今の環境で消耗し続けるのか。

それとも、環境を変えるという選択をするのか。

転職は勇気がいります。

不安もあります。

それでも、一歩踏み出すことで見える景色は変わります。

大変なこともありますが、そこには「可能性」もあります。

もし今の環境に希望が見えないのなら、

少しだけ視点を変えてみるのも一つの方法です。

環境は、思っている以上に

あなたの心と看護を左右しています。

「自分が悪い」のではなく、

「環境が合っていない」だけかもしれません。

消耗し続けることが正解ではないと思います。

あなたには、働き方を見つめなおす時間が必要なのかもしれません。

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